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やまざき歯科クリニックです。
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に炎症を起こし、歯を失う原因となるだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を及ぼします。
糖尿病や心疾患、さらには妊娠中のリスクや高齢者の誤嚥性肺炎まで、多岐にわたる病気と関連していることが研究で明らかになっています。
今回は、歯周病がどのように全身疾患と関係しているのかを詳しく解説します。
歯周病の予防や治療が、全身の健康を守る第一歩であることを理解し、生活の中で実践できるポイントを知っていただけます。
早期予防で健康リスクを抑える方法を学びましょう。
歯周病と糖尿病の深い関係
歯周病は、糖尿病患者に特に多く見られる病気です。
歯周病による炎症が体内でインスリンの働きを妨げ、血糖値をコントロールしにくくすることが知られています。
これにより、糖尿病の進行が早まるという悪循環が生まれます。
実際、糖尿病患者の約40%が歯周病を伴っていると言われています。
反対に、糖尿病があると免疫機能が低下し、歯周病が進行しやすくなるのも特徴です。
例えば、歯ぐきの炎症が慢性的に続くことで、歯を支える骨が次第に破壊されてしまいます。
しかし、歯周病の治療を行うことで、糖尿病の指標であるHbA1c値が改善するケースも報告されています。
このように、歯科治療が糖尿病管理に良い影響を与える可能性があるのです。
詳しくは日本糖尿病学会の情報をご覧ください。
定期的な歯科検診を受け、歯周病の早期発見と治療を心がけましょう。
心臓疾患への影響と歯周病
歯周病は心臓疾患とも強い関連性があります。
歯周病菌や炎症による物質が血管内に侵入し、動脈硬化を悪化させることが分かっています。
さらに、これらの菌は血小板の凝集を引き起こし、血栓を形成する可能性も示されています。
その結果、心筋梗塞や狭心症といった心血管疾患のリスクが高まります。
最近の研究では、歯周病を放置している人は、心臓病になるリスクが約2倍に増加するとされています。
また、慢性的な炎症は全身の免疫バランスを崩し、さらなる病気を誘発する原因ともなります。
予防のためには、日常的な歯磨きやデンタルフロスの使用に加え、歯科医院での定期的なクリーニングが重要です。
心臓疾患を予防するためにも、歯周病ケアを徹底しましょう。
妊娠中の歯周病リスク
妊娠中はホルモンバランスの変化により、歯ぐきが腫れやすくなるため、歯周病にかかるリスクが高まります。
特に、歯周病が進行すると、低体重児や早産のリスクが増加することが研究で確認されています。
このリスクは歯周病がない妊婦と比べて約7倍高いと言われています。
これは、歯周病菌や炎症性物質が胎盤を通じて胎児に影響を与えるためです。
また、妊娠性歯肉炎という症状が現れることもあり、これを放置すると本格的な歯周病に進行する可能性もあります。
妊娠中の口腔ケアは母体だけでなく胎児の健康にも重要です。
歯磨きの際には、柔らかい歯ブラシを使用して歯ぐきへの負担を減らしましょう。
また、以下のケアを意識してください。
- ・歯磨きを丁寧に行う
- ・歯間ブラシやデンタルフロスで隙間の汚れを取り除く
- ・定期的に歯科検診を受ける
詳しくは厚生労働省のウェブサイトをご参照ください。
高齢者に多い誤嚥性肺炎と歯周病
高齢者の死亡原因の一つである誤嚥性肺炎は、歯周病菌が主な原因の一つです。
口腔内に歯周病菌が多いと、食事や唾液とともに気管に細菌が入り込み、肺炎を引き起こすリスクが高まります。
特に入れ歯を使用している方は、入れ歯の手入れを怠ることで細菌が繁殖しやすくなり、感染症のリスクが増加します。
また、口腔ケアが不十分だと、全身の免疫機能が低下し、感染症にかかりやすくなることも分かっています。
高齢者の健康を守るためには、歯周病予防とともに、入れ歯の清潔さを保つことが欠かせません。
歯科医院での定期的なチェックと適切な入れ歯の管理を行いましょう。
歯周病と全身疾患予防の基本
歯周病を予防するためには、次のポイントを意識しましょう:
- ・毎日の正しい歯磨き
- ・歯間ブラシやデンタルフロスを活用する
- ・食生活の見直しと禁煙
- ・定期的な歯科医院でのメンテナンス
これらを徹底することで、歯周病のリスクを減らし、全身の健康を守ることができます。
歯周病はサイレントキラーとも呼ばれるほど、気づかないうちに進行してしまう病気です。
早めのケアで健康な生活を維持しましょう。
まとめ
歯周病は口腔内だけでなく、全身疾患に大きな影響を与える病気です。
糖尿病や心臓病、早産、誤嚥性肺炎など、多岐にわたるリスクを伴います。
しかし、適切な予防と早期治療を行えば、これらのリスクを軽減することが可能です。
歯周病を軽視せず、日常的な口腔ケアを徹底しましょう。
健康を守る第一歩は、歯科医院での定期検診から始まります。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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