オーラルフレイルとは?放置すると 危険なサインと今すぐできる予防策
2025.03.21更新
目次
やまざき歯科クリニックです。
「最近、食べこぼしや飲み込みにくさを感じることはありませんか?」加齢とともに口の機能が衰えることは自然なことですが、そのまま放置すると健康全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
近年注目されている『オーラルフレイル』は、口腔機能の低下が全身のフレイルや要介護状態につながる重要なサインです。
日本歯科医師会や厚生労働省も積極的に啓発を行い、予防策の重要性が強調されています。
今回は、適切な対策を知ることで、健康な口腔環境を維持し、将来のリスクを回避することができます。
ぜひ最後まで読んで、今日からできる予防策を実践しましょう。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルとは、健康な口腔機能と重度の口腔機能障害の中間に位置する状態を指します。
例えば、食事中のむせや食べこぼし、滑舌の低下など、些細な変化が見られるのが特徴です。
この状態を放置すると、やがて噛む力や飲み込む力が低下し、最終的には全身のフレイルや要介護状態につながるリスクが高まります。
オーラルフレイルの兆候として、以下のような症状が挙げられます。
- ・食べこぼしが増えた
- ・飲み込む際にむせることがある
- ・口が乾きやすくなった
- ・噛めない食品が増えた
- ・滑舌が悪くなり、言葉がはっきりしない
これらの症状に心当たりがある場合は、早めに対策を講じることが重要です。
オーラルフレイルのリスク
オーラルフレイルを放置すると、以下のようなリスクが高まります。
- ・低栄養:噛みにくい食品を避けることで、栄養バランスが崩れやすくなる
- ・筋力低下:噛む力や飲み込む力の衰えが、全身の筋肉低下につながる
- ・社会的孤立:会話がしづらくなることで、他者とのコミュニケーションが減る
- ・誤嚥性肺炎:飲み込む力が低下し、食べ物や唾液が誤って気道に入りやすくなる
オーラルフレイルは可逆的な状態であり、適切なケアを行えば改善が可能です。
オーラルフレイルのチェック方法
オーラルフレイルの早期発見には、自己チェックが役立ちます。
以下の5つの項目のうち、2つ以上当てはまる場合はオーラルフレイルの可能性があるため、歯科医に相談しましょう。
- ・歯の本数が20本未満である
- ・半年前と比べて固いものが食べにくくなった
- ・お茶や汁物でむせることがある
- ・口の乾燥が気になる
- ・言葉がはっきりと発音できないことがある
オーラルフレイルを予防する5つの方法
● 予防策1:歯磨きなどのセルフケアを徹底する
歯周病やむし歯は、歯の喪失につながり、オーラルフレイルの大きな要因になります。
毎日のセルフケアを徹底し、口腔環境を清潔に保ちましょう。
- ・歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用する
- ・フッ素入り歯磨き粉を活用し、歯質を強化する
- ・就寝前の歯磨きを丁寧に行う
● 予防策2:栄養バランスの良い食事を意識する
歯や咀嚼筋の健康維持には、栄養バランスが重要です。
噛む力を維持するために、以下の食品を積極的に摂取しましょう。
- ・タンパク質(肉・魚・豆類):筋肉のもとになり、咀嚼力を維持する
- ・カルシウム(乳製品・小魚):歯や骨を丈夫にする
- ・ビタミン(野菜・果物):歯肉の健康をサポート
● 予防策3:お口周りの筋肉を鍛える
口腔機能の低下を防ぐために、日常的に口の筋肉を鍛えるトレーニングを行いましょう。
- ・口を大きく開けて「パ・タ・カ・ラ」と発音する発声トレーニング
- ・舌を上下左右に動かして、舌の筋力を鍛える
- ・ガムを噛んで咀嚼筋を強化する
● 予防策4:喫煙や過度な飲酒を控える
喫煙や過度な飲酒は、口腔環境の悪化を招き、オーラルフレイルのリスクを高めます。
少しずつ摂取量を減らし、口の健康を守りましょう。
● 予防策5:定期的に歯科検診を受ける
歯科医院での定期検診は、オーラルフレイルの早期発見・予防に役立ちます。
特に、以下のような点をチェックしてもらいましょう。
- ・歯周病やむし歯の有無
- ・噛み合わせや義歯の調整
- ・口腔機能のチェック(飲み込みや発音の状態)
まとめ
オーラルフレイルは、食べこぼしや飲み込みにくさといった軽微な症状から始まり、放置するとフレイルや要介護状態につながる可能性があります。
自己チェックを活用し、早期に気づくことが重要です。
予防策として、毎日のセルフケア、バランスの良い食事、口の筋肉トレーニング、禁煙・節酒、定期的な歯科検診を実践しましょう。
健康な口腔環境を維持し、いつまでも快適な食事や会話を楽しめるように心がけましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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